

さて、3回連続で効果改善のポイントを紹介してきたが、効果改善シリーズ最終回となる今回はブロックキーワードの設定についてだ。
ブロックキーワードとは、広告を出したくない特定の検索ワードに対し、予め広告表示をさせないようにする機能のこと。ターゲットではないユーザーのクリックを抑えることでコンバージョン率の改善が期待でき、CPAの低減にもつなる施策だぞ。

ブロックキーワードはどんな時に設定すればいいか、具体例を紹介するわね。
【 賃貸物件のみ扱っている不動産サイトの場合 】
停止はしたくない。
このサイトは賃貸専門だから、マンションの購入や売却を考えているユーザーに広告を出しても良い効果が見込めるとは考えづらいわね。
そこで、「購入」や「売却」など、賃貸以外の目的となるワードをブロックキーワードに設定すれば、ムダなインプレッションが減ってコンバージョン率とCPAの改善が期待できるわ。

ブロックするべきキーワードを探すには、7本目ー!でも紹介した検索数調査ツール「キーワードウォッチャー」がオススメだ。実際の検索データに基づいて、どんなキーワードがどれだけ検索されているかが分かるから、自分では気付きにくいキーワードも見つけられるぞ。
◎キーワードウォッチャーのご利用・詳細はこちら
https://www.keywordwatcher.jp/index.html

さっそく、「マンション」を含む検索キーワードを調べてみたわ。賃貸専門の不動産サイトなら、この場合「経営」「購入」「査定」をブロックキーワードに設定するといいわね。
設定すると、そのキーワードを含むすべての検索がブロック対象になるの。
下の表で言うと、「査定」を設定したら「マンション 査定」や「中古マンションの査定」など、査定を含む検索に対して広告が表示されなくなるわよ。
検索キーワード | サイトとの適合性 | ブロックキーワード |
---|---|---|
マンション | ○ | |
賃貸マンション | ○ | |
マンション 引越し | ○ | |
マンション経営 | × | 経営 |
マンション購入 | × | 購入 |
マンション 査定 | × | 査定 |
中古マンションの査定 | × | 査定 |

ブロックキーワードは、キャンペーン単位またはグループ単位で、どちらも最大50ワードずつ設定できるんだ。もし、ひとつのグループにさまざまなキーワードがあってブロックキーワードを選びづらい場合は、ビッグワード単体などを別グループとして扱うと設定しやすくなるぞ。
1.管理画面から、設定したいキャンペーン名またはグループ名をクリック
2.「ブロックキーワードの編集」をクリック
3.編集画面内の入力欄に、ブロックしたいキーワードを入力
4.入力後、「変更」をクリックして設定完了


ブロックキーワードは特にビッグワードに対して効果を発揮するわ。上手に活用すれば、CPA改善だけでなく全体のコスト改善にもつながるの。
コストがかかりそうなキーワードがあったら、登録する前にキーワードウォッチャーで調べればブロックキーワードの候補を事前に見つけられるわ。ビッグワードのメリット・デメリットを踏まえて、効果的な運用を目指してね。


「集客数を増やすためにビッグワードを登録したけど、思ったよりコストが高かったのですぐに停止した」という声を聞くことがある。一般的に高コストのキーワードほど停止対象にしがちだが、改善策を打たずいきなり停止にしてしまっては、せっかくの集客チャンスを逃しかねないぞ。
リスティング広告は検証と改善の繰り返しで効果を高めていくものということを忘れず、目標達成に向けてがんばってほしい。
では、健闘を祈る。

