

今回はキーワード追加によるコンバージョン率改善方法を紹介しようと思う。
「コンバージョン率の改善にキーワード追加?」と思うかもしれないが、いくつかのポイントさえ押さえていれば、キーワード追加は効果改善の有効な手段になる。

まず、キーワードの特徴を、「良い/まあまあ良い/あまり良くない」で表したグラフを紹介するわ。ビッグワードは「賃貸マンション」のような検索数の多いキーワード。「賃貸マンション 渋谷区」がミドルワード、 「賃貸マンション 渋谷区 礼金ゼロ」がスモールワードとイメージしてもらえれば分かりやすいかもしれないわね。
表示回数 | クリック率 | CV率 | CV数 | CPA | |
---|---|---|---|---|---|
ビックワード | ![]() |
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ミドルワード | ![]() |
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スモールワード | ![]() |
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「賃貸マンション 渋谷区 礼金ゼロ」のような複合キーワードの場合、目的意識の高いユーザーに広告を配信できるから、結果としてコンバージョン率が高くなる傾向がある。ミドルワード・スモールワードは、ビッグワードに比べ、全体のCPCを抑える効果も期待できるからコンバージョン1件あたりの獲得コスト(CPA)抑制にも大きな役割を果たすんだ。

でも、ミドルワード・スモールワードのほうがコンバージョン率が高いからといって、それだけを運用していたのでは「目標としているコンバージョン数をクリアできない」となる可能性があるから注意してね。大切なのは、検索数の多いビッグワードでユーザーとの接触機会を確保し、ミドル・スモールワードで全体のCPAを抑えるといった、バランスの良いキーワード戦略を組み立てることよ。

それでは、効果的な複合キーワードを作成するために、ビッグワードとミドル・スモールワードの関係について、不動産サイトを例にとって紹介しよう。
「賃貸マンション」などのビッグワードの場合、スモールワードに比べ検索数は圧倒的に多いが、この検索ユーザーの中にはさまざまな目的が考えられるため、必ずしもコンバージョン率が高いとは言えない傾向にある。
「賃貸マンション 渋谷区 礼金ゼロ」の場合はどうだろう。
検索キーワードが増えたことで、「渋谷区の賃貸物件を探している」「初期費用は抑えたい」といった希望条件が見えてきた。複合キーワードで検索をするユーザーは、語数の分だけ目的を絞り込めていることになるから、コンバージョンに至る可能性が高くなると考えられるな。

この不動産サイトの場合、「賃貸マンション」と一緒に検索されるキーワードを知ることができれば、効率的に複合キーワードを作成できることになるわね。
そんな時に活用できるのが検索数調査ツール「キーワードウォッチャー」。
調べたい年月と主要キーワードを入力するだけで、どんなキーワードと一緒に検索されているかが一目瞭然よ!
◎キーワードウォッチャーのご利用・詳細はこちら
https://www.keywordwatcher.jp/index.html

キーワード | 検索数 |
---|---|
賃貸マンション | XXXXXXXXX |
賃貸マンション 賃貸情報 | XXXXXX |
短期賃貸マンション 不動産情報 | XXXXXX |
賃貸マンション探し | XXXXX |
賃貸マンション 大阪 | XXXX |

あとは、キーワード登録時に見落とされがちな「表記ゆれ」と「打ち間違い」。
表記ゆれの代表例としては、 「引越し」に対する「引越」「引っ越し」などが挙げられる。これらは文字変換が異なるだけだが、キーワードとしては別々の扱いとなり、検索数や検索結果も異なるんだ。
打ち間違いとは、「hikkosi」「hikkoshi」など、入力ミスによって発生する検索ワードのことだな。

キーワードウォッチャーで検索数を調べたところ、以下のような数字だったわ。
キーワード | 検索数 |
---|---|
引越 | 225,575 |
引越し | 172,498 |
引っ越し | 110,060 |
ひっこし | 2,389 |
hikkosi | 3,258 |
hikkoshi | 832 |
※2011年10月の検索数

このように、打ち間違いによるキーワードであっても検索数が決して少なくないことが見てとれる。しかも、打ち間違いキーワードの場合、もし他に登録している競合クライアントがなければユーザーに自社だけをアピールすることができ、比較情報が少ないためコンバージョンにつながる確率が高まると考えられるな。

社名やサービス名の打ち間違いについては、オーガニック検索結果に自社サイトが表示されないケースがあるわよね。自社サイトを検索している良質なユーザーとの接触機会を逃さない意味でも、キーワード登録しておくことをオススメするわ!

今回のことを踏まえて「ビッグワード」「ミドルワード」「スモールワード」を適切な広告グループごとに登録し、6本目ー!で紹介した広告文テストなどと組み合わせた効果改善施策を実施すれば、さらなるコンバージョン率向上を目指せるだろう。
では、健闘を祈る。

