アドテク市場の動向
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「DSP」各社サービス一覧と特徴のまとめ(最新版) - 後編

アドテクノロジー市場の動向

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お待たせしました。「DSP」各社サービス一覧と特徴のまとめの後編です。海外のDSPや動画DSP、スマホ向けDSP、媒体の会員データを使ったDSP等、バリエーションに富んだDSPを紹介していきます。
では、さっそく各社のサービスを見てみましょう。

「TerminalOne」

・米国の大手DSP。MediaMathが運営。
・グローバルでの豊富な配信実績を誇る。
・2011年9月に日本での事業を開始。
・楽天DSPの裏側も担う
・2013年1月にAkamaiの広告事業部門を買収し、タグ設置不要のターゲティング技術を取得(日本では未展開)

「Campaign Suite」

・米国の大手DSP。Turnが運営。
・同社が提供するDMP「Audience Suite」と連携。
・グローバルでの豊富な配信実績を誇る。
・2013年8月に日本での事業を開始。

「イグニッションワンDSP」

・米国のIgnisionOneが運営。日本法人はイグニッションワンジャパン。
・元々はリスティング広告の自動入札ツールを提供していた会社で、2011年に社名をサーチイグナイトからイグニッションワンに変更している。
・リスティング広告、ディスプレイ広告、フェイスブック広告を統合管理できる。
・2013年11月に日本でのサービスを開始。

「デクワス.DSP」

・サイジニアと提携し、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が運営。
・訪問履歴等から自動で潜在顧客をターゲットするアルゴリズム型。
・レコメンドバナー自動生成、動画配信などの機能がある。

「GMO DSP」

・GMO NIKKOが運営。
・運用型のDSP。
・アトリビューション分析も行う。

「フルスピード・アドエクスチェンジ」

・フルスピードが運営。
・運用型のDSP。

「ADreco」

・DACグループのアルベルトが運営。
・クリエイティブを自動生成する機能がある。
・CPC課金に対応。

「AdLearn Open Platform(AOP)」

・米国の大手アドネットワークを運営するAOLグループのAdvertising.comが運営。
・2013年11月に日本でのサービスを開始。
・Advertising.comが展開するアドネットワークの掲載枠にも配信できる。

「loglyDSP」

・ログリーが運営。
・コンテンツに近い広告を配信するネイティブ広告のネットワークを配信先に持つ。

「Vantage」

・ミクシイが運営。
・SNSのMixiの行動データを使ったオーディエンスターゲティングが特徴。

「GREE Ads DSP」

・グリーが運営。
・SNSのGREEの行動データを使ったオーディエンスターゲティングが特徴。

「Bypass」

・ユナイテッドが運営。
・スマートフォン向けDSPとして開始したが、PC向けにも対応

「appgear」

・スペイシーズが運営。
・スマートフォン向けのDSP。
・OEM提供も行う。

「ネットワークオーディエンス広告by@cosme」

・@コスメを運営するアイスタイルが運営。
・@コスメ内のオーディエンスデータによるターゲティングが特徴。
・配信料金の定価が決まっている。

「楽天DSP」

・楽天が運営。
・楽天市場内のオーディエンスデータによるターゲティングが特徴。
・MediaMathのシステムを採用。

「PlayTime Media Buying Platform」

・米国TubeMogulが運営。
・オムニバス・DACと資本提携。
・動画広告をRTBで配信できる。

「transcosmos Video AD」

・トランスコスモスが運営。
・動画広告をRTBで配信できる。
・チューブモーグルの動画DSP「PlayTime」のシステムを採用。

「C-click」

・CMerTVが運営。
・動画広告をRTBで配信できる。
・配信料金の定価が決まっている。
・著作物の使用許諾調整と使用料込み。

さて、DSP各社のサービスをご紹介してきましたが、いかがでしょうか。気になるDSPはありましたでしょうか。なお、ここで紹介できなかったDSPもまだまだあると思いますので、そのうちアップデートしていきたいと思います。

では最後に、前回のクイズの答えを発表します。

― 前回のクイズ ―

DSPを利用する際にやってはいけないこと(やるのは自由ですが・・)があります。それは同じ広告キャンペーンを複数のDSPで同じ属性のユーザーに配信することなのですが、なぜでしょうか?

― ― ― ― ― ―

答えは、入札競争を自分で発生させて、価格を釣り上げてしまうから、です。
これは非常に勿体ないです。他社と自社の2社で入札競争をしていたとして、他社が10円、自社が30円で入札した場合、セカンドプライス・オークション方式により、自社が11円で落札できるのですが、自社が2つに分かれて30円、30円で入札しにいくと、30円での落札になってしまうわけです。
もちろん、ターゲットが重ならない場合は、複数のDSPで入札を行っても、自ら入札競争を起こすことはありません。前述のような入札の問題を除いたとしても、PDCAの管理を行うためにはなるべく同じプラットフォーム上で包括的に行えることが理想ですが、様々な事情でDSPを複数扱う場合には注意したい点ですね。

次回は「Ad Exchange/SSP」各社サービス一覧と特徴のまとめ(最新版)です。もしかするとまた前編と後編に分けるかもしれません!

では最後に恒例(?)のクイズで締めたいと思います。

 DSPで他社よりも安く入札する有効な手段の一つとして、DSPがあらかじめ用意しているオーディエンスデータ以外のデータでターゲティングするという方法があります。広告主サイトの会員情報をオーディエンスデータに使った「プライペートDMP」や、検索ワードをオーディエンスデータに使った「クロスリスティングDMP」のような第三者のDMPを使う方法がそれです。なぜ安く入札できるのでしょうか?

 クイズが難しすぎる!というツッコミや、もっとこんなネタについて書いてほしい等のご意見をお待ちしています。お気軽にフォームからお寄せください。では次回をお楽しみに!!

トップ画像引用元:Image courtesy of Kittisak / FreeDigitalPhotos.net

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この記事を書いた人
岡野 敬太
岡野 敬太
2001年にNTTコミュニケーションズ(株)に入社、データセンター、ホスティングサービスの法人向け営業を経験した後、2005年以降、新規WEBサービス企画・開発の部署で、アフィリエイトサービスや音楽配信サービス、サッカーのモバイルコンテンツサービスの立ち上げに従事。2011年9月より、NTTレゾナント(株)から(株)クロスリスティングに出向し、同社事業戦略室ビジネスデベロップメントグループのマネージャーとして、検索ログを活用した新規事業開発を担当。リスティング広告コンサルティングおよび検索ログ分析を担当する同社営業本部コンサルティンググループのマネージャー等も兼務。